ヨーガとインド占星術に関する個人的見解

インド占星術の本質とヨーギーのすごさ その1

2008年8月のヒマラヤ・ゴームクでの修行中のこと。
駐屯していた、インド陸軍の士官が部下を大勢引き連れ、アーカーシャ・ギリ(成瀬雅春)師のアーシュラム(修行場)に、
ダルシャン(謁見)にやってきた。
士官は様々な質問をし、アーカーシャ・ギリよりアドバイスを受けていた。彼はピュアで軍人としての意識が高かった。

ダルシャンの最後で、アーカーシャ・ギリ師は、ご自分の首に掛けられていた10数本のマーラー(数珠)の中から、
無造作に赤いカーネリアンのマーラーをはずすと、士官の首にかけた。士官は感激していた。
見ていた私は非常に驚愕した。

インド占星術ではカーネリアンは、火星の石である。そして軍隊、軍人は火星が表す象徴として、特徴的なものである。

アーカーシャ・ギリ師は、「ヨーギーラージ(ヨーガの王)」と呼ばれる超絶のヨーガ行者である。
しかし占星術にはまったくご興味がないことを、私は存じ上げている。

念のため師にお聞きしてみた。「カーネリアンは軍を象徴する石ということはご存じでしたか?」
師いわく「知らない。ただ適切と思うものを渡しただけ。」



偉大なる我が師 アーカーシャ・ギリ(成瀬雅春)師




インド占星術の本質とヨーギーのすごさ その2

2006年の9月、同じくヒマラヤ・ゴームクでの修行中のこと。
アーカーシャ・ギリの弟分である、プラヤーグ・ギリのアーシュラムを訪ねた時のこと。

私は彼から、占星術的なマントラ(真言)を伝授してほしくて、自分の出生図を持参した。
ところが、私が持参したのは南インド方式の出生図で、北インド出身の彼には、これを読むことが
できなかった。

しかし彼は、まったく気にすることなく、あるマントラを私に伝授してくれた。

後日、非常に腕の良い占星術師に鑑定してもらったときのこと。
ダメもとで、マントラを伝授してほしいとお願いしたら、出生図を詳細に検討してマントラを教えてくれた。
それはプラヤーグ・ギリが伝授してくれたマントラと同じだった。

決してポピュラーなマントラではないのに・・・。




自称「アーカーシャ・ギリの弟分」
プラヤーグ・ギリ ジー(注1)
アーカーシャ・ギリの弟子である私には実の師のように接して下さる




インド占星術の本質とヨーギーのすごさ その3

2008年8月、ヒマラヤのダウントリー村に、師とともにプラヤーグ・ギリをたずねた。
彼の故郷のアーシュラムで歓待を受けたが、残念ながら滞在時間に限りがあった。

出発の時間ぎりぎりになって、私は彼にある悩みを打ち明けた。
占星術的な判断が必要な問題であったので、今度は北インド方式の出生図を持参したが、
彼はそれを見ることなく、あるマントラを伝授してくれた。

今そのマントラは強力に作用し、私の悩みを打ち消しつつある・・・。


アーカーシャ・ギリを尊敬し、プラヤーグ・ギリの友人でもあるオーム・ギリに
「わしらヨーギー(ヨーガの修行者)は出生図がなくても星の配置を知り、人の運命を知ることができる。」
という話をかなり昔(たぶん1999年ころ)に聞いたことがあります。
そのときは「ほんとうだろうか?」とおもいましたが、今はそれが真実だと確信しています。



「サドゥ界の大物(注2)」
オーム・ギリ ジー
威厳のある表情が印象的



インド占星術の本質とヨーギーのすごさ その4

有名な占星術家KNラオ氏もその著書(注3)の中で、
「人の運命のパターンは、占星術家も、ヨーギーも、見ることができます。ヨーギーはそれを詳しく語ったり、時間軸を特定することは
あまりしませんが、本物のヨーギーが語る言葉は、普通ははずれません。」
と語っています。

また同氏は、シャンカラチャリア(日本でいうところの大僧正)の言葉として、別の著書(注4)の中で
「占星術に熟達するには、毎日最低1時間の瞑想が不可欠(後略)」
と書いています。






私も、今後もインド占星術の知識を謙虚な気持ちで学びつつ、ヨーガ行者のはしくれとして、日々瞑想修行に邁進していきたい
と決意を新たにしております。
そしてその成果を、少しでも皆様のお役に立てることができたらと考えております。

どうぞ皆様、末永い、おつきあいをお願いいたします。

ガネーシャ・ギリ






注1:プラーヤーグ・ギリは「ヒンドゥー教の本」(学研)の8ページで瞑想している行者です。
注2:オーム・ギリは柴田徹之氏の「サドゥ 小さなシヴァたち」(彩図社)の中で
「正真正銘の生き神様」と紹介されています。

サドゥは出家修行者の総称。中にはかなり怪しい人やいい加減な人もいますが、
標高4000メートルを超えるような、氷と岩の世界で長い間修行するには
超人的な精神力と体力が必要であり、
彼らのようなサドゥは本物の修行者であることが多い。

注3:KNラオ著 大森一訳「星を見つめる聖者たち」(インド占星塾)
注4:KNラオ著 大森一訳「運命と時輪」下巻(インド占星塾)

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